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浦島太郎

困ったときの横綱クラシック。

今日のネタは浦島太郎です。







これこれ、子ども達。亀をいじめてはいかんぞ。

子「なんでだよー」


何故かだって?

浦島個人としてはだね、君達が亀をいじめてないと話が進まないわけだから

まぁ、ありっちゃありなんだが。

でもね!


君らもそのうち大人になるだろう?

その時、あの時亀をいじめてなければ

綺麗なおねぇちゃんとあんなことやこんなことができたのに…

と、悔やむ事になるよ?



子「わかったー綺麗なおねぇちゃんとあんなことやこんなことしたい」



じゃあ今日のところはお家へ帰って昨日録画したピタゴラスイッチでも見なさい。


子「うん、じゃあねー」


よしよし。

これで亀さんからお声がかかると。

乙姫とあんなこと…グヘ







あれ…?

おかしいな、何にも言わんぞ。もしもし?

もしもし亀よ亀さんよー

おい。

おいこら。

何か言えやこらー!

バシバシ!!バキバキ!!


子「こらー!おっさん亀をいじめるのはやめろー!!」



うわっ!やばい逃げろ!



「よしよし。これで亀さんからお声がかかると。乙姫とあんなこと…グヘ








あれ…?
おかしいな、何にも言わんぞ。もしもし?



無限ループって怖くね?

新説桃太郎最後

少し焦ったが、我々は通信を待たず城内へ入った。

ドーベルマンがニヤつきながらこちらへ走ってくる。

ここまではうまくいった。

無線機は落としてしまったらしい。間抜けめ。

さぞ、鬼は大慌てだろうと

辺りを見回してみると、大変な事に気づいた。

風向きを考慮に入れず火を放った為、

天守閣が大炎上。

そこまではよいのだが



マザーシップが燃えている。

あれよあれよと言う間にフレームを残して崩れてしまった。


半ば自暴自棄になりながらも

鬼は完膚なきまでに叩きのめした。

世に言う八つ当たりだ。

鬼は宝をやるから許してくれと命乞いをしてきた。

しょうがないのでもってこいと指示すると

手下が持ってきたのは我が星では何の価値もないクズ鉱石を持ってきた。

鬼たちはそのクズ鉱石を妙な名前で呼んでいた。

ダイアモンドだとか。

バカにされているのかと思うと無性に腹が立ってきた。

三人で散々暴れたが

全てを終えたあとなんとも言えない虚しさがこみ上げてきて

何とか星へ帰ろうと残骸をかき集めて画策したが

無駄だった。





結果として


私たちは二度と星へは戻れなかった。

この星の人間となり永遠にこの星をさまようのだ。

そして帰りたいと思っても帰れないので

―そのうち私たちは考えるのをやめた。


桃太郎の奇妙な冒険 第二部  完

新説桃太郎5

遠巻きに敵の牙城へと探りを入れてみると

四方に門を持つ城だが

堀はなく、天守閣のみの簡素なものだった。

しかも侵入者を想定していないのか、異常なほど警備が手薄だ。

人員が足りないのか、それとも罠なのか。

歩哨はトカゲや鰐といった動物であり、それもでたらめに配置されている。

以上のことから察するとこれは「脅し」ととれる。

さして問題として取り扱う程の事柄ではないのだが

この「脅し」さえ解消できれば城内潜入は成功したものと考えてよいだろう。



では段取りを決めよう。

足の速さに自信のあるドーベルマンは歩哨の隙を突き、城内へ潜入。

これについては残った我々が大きな音を出し、歩哨を惹きつけておけば問題はない。

そのままドーベルマンは兵糧庫を目指し、火を放つ。

敵が消火に追われている所を任意の一箇所を除く全ての門に放火。

火の手が上がったのを合図に我々が城内へ侵入した後

速やかに鬼を奇襲し、打倒する。

火が回る前にマザーシップに乗り込み脱出。


ざっと言えばこんな感じか。

作戦と言えるレベルではないが、時間的な問題と敵の知能の低さを考慮すると

この程度で良いように思う。







早速、ドーベルマンが俊足を生かし走っていった。

うまくやってくれよ。


城内から火の手が上がる。

第一の関門は突破したようだ。ドーベルマンからの無線連絡を待った。


無線連絡はないまま我々が張っている門を含む三つの門が炎上。



逆側の門から入る事になるとは・・・

ドーベルマン無事でいてくれ。



続く


新説・桃太郎4

あの呆けた面でこちらへ走ってくる男は

マンキーだ。

この男は猿に顔が似ているだけでこれと言った特徴はない。

強いていうなら間抜けだという事か。


マンキーの話によると

マザーシップはデビルアイランド内の怪しげな城へ落下したらしい。

この城とがくせもので

凶悪な悪鬼が棲みついていて近づくものを手当たり次第に殺してしまうそうだ。



これが事実だとすれば心底恐ろしい話ではあるが

どうあれこの大きくなってしまった体ではマザーシップ以外にわが故郷に帰る術がない。

よりによってマザーシップの落下地点がそんな場所とは

我々はとことんついてない。


と愚痴をこぼしても状況は一転する事はないので

とりあえず合流地点へ向かい、残す一人バードマンを待つことにした。



合流地点と思しき場所に着くや否や

誰か・・・いや何かが走ってきた。バードマンのようだ。

多分。


バードマンは墜落地点から動かず、我々を待っていたらしい。

食料も備蓄だけでなんとかしたようだ。一人だけ体が非常に小さい。


今までの事を話すと、やおら彼は走って無傷らしい宇宙船へ乗り込み

一目散にわが星へと飛び立った。

「そんな恐ろしい事はごめんだ」

という言葉を残して。



彼は、バードマンと言うよりはチキン野郎だった。

その体も胆も小さい野郎のお陰で

我々は三人で件の凶悪な悪鬼と対峙することになった。


これではあまりにも多勢に無勢といった形なので

作戦を立て、

万全を期してマザーシップの奪還を試みる事にした。

本来なら争う事なくマザーシップを手に入れることができればよいのだが

戦闘は避けられまい。


続く

新説・桃太郎3

老夫婦の話によるとここから北へ進めばいいらしい。

しかし、翻訳機が故障しているせいでいまいち距離がつかめない。

たしか・・・10リ程とかなんとか言っていたが、わが星のにはどの言語にも「リ」などと言う単位はない。

感じから察するにわが星の標準言語においてkmと同じ意味を持つように思える。

この歩幅から言えば10kmと言えば2時間ほどか。

私は振り返り、老夫婦に今一度礼を言い(もっとも、伝わったかどうかは怪しいものだが)

目的地の森へと向かった。


地図も何もない状態での行進は少々不安だ。

せめて方位磁針くらいは欲しいものだが・・・


2時間ほど歩いたのだが、一向に目的地に着く気配がない。

迷ったのだろうか。

やはり、方位磁針がないと厳しいか。


今更気づいた事なのだが、この星では太陽は東から上り西へと沈むらしい。

わが星とは真逆だ。

おっと横道へそれてしまった。




不安を覚えたまま私は5時間ほど歩いた。

すると向こうから見覚えのある男が近づいてくる。


ドーベルマンだ。

この男は一緒にこの星へ調査に来た仲間のうちの一人で

嗅覚が優れていて、足が非常に速かった為こう呼ばれている。


よかった、私だと気づいたようだ。

しかもドーベルマンも私と同様に巨大化していた。

やはりこの星の食物のせいだろう。

マザーシップに戻った後、一度詳しく調査してみる必要がある。

この男はこの辺りの森に不時着して

食物を調達しながら宇宙船を修理したり、仲間と通信をまめに取ったりしていたらしい。

私に通信がつながらなかった事を酷く心配していたそうだ。

これはすまない事をした。

これまでの経緯を話し、通信がとれなかったことを詫びた。


ところで「リ」の単位の謎が解けた。

1リは4km弱だそうだ。


ドーベルマンは翻訳機、通信機、無線、方位磁石、デジタル衛星地図等殆どの機器が

無事だったようだ。運のいいやつめ。

しかし、宇宙船はやはり破壊された模様。

私と同様に、どちらにせよ巨大化した体のせいで搭乗はできないのだが。


そうして私とドーベルマンは地図を元に正確な位置を把握しながら

歩きだす事ができた。



程なくしてまた誰かがやってきた。




つづく
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うだる

Author:うだる
体は健康体ですが、ある種病人。
日をます毎に文章が下手になる病気を患う。

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